ROCE
読み方: | あーるおーしーいー |
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英語: | Return on Capital Employed |
分類: | 財務分析 |
ROCEは、"Return on Capital Employed"の略で、日本語で「使用資本利益率」とも呼ばれます。
利払前・税引前利益(EBIT)を使用資本(Capital Employed)で割って算出される数値で、企業の使用資本に対して、どれだけのリターン(利益)を生み出しているかを把握する財務指標となっています。また、使用資本には、「有利子負債+自己資本」や「総資産-無利子の流動負債」などが用いられます。
一般にROCEは、企業の収益性や資本効率を評価する際に利用されるもので、特に米国では重要視される財務指標の一つとなっており、例えば、投資家が投資に適しているかどうかを判断する際によく用いられます。
◎ROCEは、企業が保有する資本を活用して、どれだけの利益を生み出しているかを把握することができる。
◎ROCEは、米国の場合、使用資本1ドルあたりの企業が生み出している利益の額が分かる。これより、ROCEが高いほど、企業比較において、収益性が高いことを示す。
◎ROCEは、負債と資本を考慮するため、公益事業や通信事業など資本集約的なセクターの企業の業績を比較する際に特に有効である。
◎ROCEは、企業にとって、長年にわたる推移も業績の重要な指標となる。通常、投資家は、ROCEが安定して上昇している企業を、ROCEが変動したり低下傾向にある企業よりも好む傾向がある。