世界銀行債(世銀債)
読み方: | せかいぎんこうさい |
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分類: | 債券通称 |
世界銀行債は、「世銀債」とも呼ばれ、国際復興開発銀行(世界銀行)が発行する債券をいいます。
世界の債券市場において、発展途上国の教育発展や医療向上、災害対策、環境配慮、貧困削減などを支援するための資金調達を目的に発行されるもので、投資家にとっては、本債券を購入することにより、間接的に発展途上国への支援を行っていると言えます(世銀債に投資する「世界銀行債券ファンド」もあり)。
※国際復興開発銀行:「IBRD」とも呼ばれ、1945年に設立された世界銀行グループのうち最も歴史が長く、単一機関としては世界最大の開発資金の国際融資機関。
一般に世界銀行債は、米ドル建てやユーロ建て、豪ドル建て、NZドル建て、南アフリカランド建てなど様々な通貨建てで発行されますが、発行通貨や発行時期によって利率が大きく異なります。また、格付けについては、1959年以来、最高水準のAAA(トリプルA)を維持しており、信用リスクが低いのが特徴となっています。
なお、利率については、格付けが高いことから、同通貨建ての民間外国債券に比べて低くなりますが、一方で為替リスクについては同等なのでご注意ください。