社会貢献債(ソーシャルボンド)
読み方: | しゃかいこうけんさい |
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英語: | Social impact bond |
分類: | 債券通称 |
社会貢献債は、「ソーシャルボンド」や「ソーシャル・インパクト・ボンド」とも呼ばれ、開発途上国支援や地球温暖化対策など、世界的な社会問題の解決にあてる目的で資金を調達する債券をいいます。
主な発行機関として、世界銀行や国際金融ファシリティなどの国際金融機関、国際協力機構などの政府系機関が発行する場合が多く、通常、発行機関が対象国の政府や金融機関、企業などに投融資して社会問題の解決に役立てます。
昨今、世界の投資家にとって、社会貢献債への投資は、慈善活動と利益獲得の両立を狙う「インパクト投資」の一種と考えられています。また、投融資先が債務不履行に陥ったとしても、発行機関の信用力が非常に高いため、債券がデフォルトになる可能性は非常に低いです。
これまでに、以下のような様々なタイプの社会貢献債が発行されており、今後も世界的に発行の増加が続くと予想されています。
・グリーンボンド:温暖化対策を目的とする
・ワクチンボンド:予防接種普及を目的とする
・教育ボンド:途上国の教育支援を目的とする
・アグリボンド:農業支援を目的とする
・ウォーターサポートボンド:水道整備を目的とする
・インフラボンド:インフラ開発を目的とする
・マイクロファイナンスボンド:貧困層向けの無担保小口融資を目的とする