ステップアップ債
読み方: | すてっぷあっぷさい |
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分類: | 債券区分 |
ステップアップ債は、発行時から償還時までの利率(クーポンレート)が段階的に上昇する債券をいいます。
仕組債の一種で、クーポンレートが途中で段階的に引き上げられていく(ステップアップしていく)仕組みとなっており、ユーロ債として私募形式で発行されることが多いです。
一般にステップアップ債を取引(購入)する投資家は、固定利付債に投資すると同時に、キャッシュフローの配分を加工する、キャッシュフロースワップ取引を行っていると考えることができます。
現在、ステップアップ債の種類には、ステップアップするタイミングが1回だけのものから、2回以上ステップアップするものや、毎年ステップアップするものなど様々なタイプがあります。
なお、ステップアップ債とは逆に、初めの利率が高く、後に低くなる債券のことを「ステップダウン債」と言います。
<ステップアップ債の主のポイント>
◎クーポンレートが段階的に上昇する。
◎元本は額面で償還されるため、基本的に元本割れのリスクはなく、運用リターンがマイナスになることはない。
◎本投資は、固定利付債への投資と基本的に変わらないため、固定利付債への投資と同様、金利下落に強く、金利上昇に弱い(ある程度の金利上昇なら吸収できるものの、一定以上になると金利上昇のメリットが得られない)。
◎今後、金利が下落する、またはさほど上昇しないと考えている投資家にとって、相対的に高い収益を狙える商品といえる。