バイオ燃料
読み方: | ばいおねんりょう |
---|---|
分類: | エネルギー |
バイオ燃料は、「バイオマス燃料」とも呼ばれ、バイオマス(生物量)由来の燃料をいいます。
バイオマスの持つエネルギーを利用した燃料で、具体的には、薪や木炭、ごみ固形燃料(RDF)、木質ペレットなどの固体燃料(固形燃料)、トウモロコシやサトウキビ、パーム油などの植物類を原料に生産された液体燃料(バイオメタノール・バイオエタノール・バイオディーゼル等)、発酵メタンなどの気体燃料(バイオガス)といった様々な形態があります。
現在、バイオ燃料の主な用途は、輸送用(自動車等)の燃料として使われたり、直接燃焼させて発電などで使われたりしており、その中で、輸送用の燃料として、国内外で実用化されているものは、バイオエタノールやETBE(エチルターシャリーブチルエーテル)、バイオディーゼルなどがあります。
◎バイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシ、小麦などから製造されるエタノールで、ガソリンに添加して用いるか、バイオエタノール仕様エンジンの場合にはガソリン代替燃料として用いることができる。
◎ETBEは、バイオエタノールと石油由来のイソブテンの反応により製造され、オクタン価が高く、ガソリンに混合して用いられる(石油業界では、ETBEを7%配合したガソリンを「バイオガソリン」と呼ぶ)。
◎バイオディーゼルは、自動車に搭載されているディーゼルエンジン用の燃料で、やし油や菜種油、大豆油などの植物性油脂から製造される(利用は、軽油に混ぜて使うか、そのまま使うかなど)。
一般にバイオ燃料は、原料となる生物(植物等)の生産と消費のバランスをとる仕組みにより(植物が成長時に二酸化炭素を吸収するため)、実質的に二酸化炭素排出がなくなるため、地球温暖化対策として脚光を浴びています。また、京都議定書でも地球温暖化ガスを出さない「代替燃料」として認められています。