ロンドン外国為替市場

ロンドン外国為替市場（ロンドン市場）は、2019年のBIS調査で、取引高が東京市場の約9.5倍、世界の取引高の4割強を誇る、世界最大（世界第１位）の外国為替市場です。

近代以降、英国のロンドンは国際金融業務の中心地として栄え、その自由度の高さから、世界中の金融機関が積極的に進出しています。また、地理的にも、アジアとアメリカの中間に位置し、世界中の市場参加者がアクセスしやすいことも世界最大の取引高を誇る理由になっています。

実際、ロンドン市場の時間帯は、アジア勢、ヨーロッパ勢、アメリカ勢の３地域のディーラーが一堂に会するため、取引量もそれに応じて多くなります。また、欧米の通貨当局からの発言や経済指標の発表など、相場を動かす材料もほとんどが本時間帯に集中しているため、為替レートも大きく動きます。

ロンドン外国為替市場の主な特色

・世界最大の取引高を誇る外国為替市場
・地理的にアジアとアメリカの中間に位置
・世界各国の通貨が幅広く取引される
・金融業の中心地（シティ）を抱える
・世界中の金融機関が進出している

ロンドン外国為替市場のデータ（2019年4月中）

・総取引高：世界第１位、35,760億ドル/日
　→ 1.英国、2.米国、3.シンガポール、4.香港、5.日本
・取引シェア：世界の全取引の43.1％

※参照：外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ（3年毎）