ワロス曲線

読み方: わろすきょくせん
分類: チャート

ワロス曲線は、2008年-2009年の韓国通貨危機の際に、韓国ウォンと米ドルの為替チャートに見られた、グラフ波形(チャート形状)の俗称をいいます。

具体的には、韓国ウォンが値上がりした(線が下に移動した)かと思うと、すぐに値下がりして(線が上に移動して)元に戻るという、どう見ても尋常ではない上下の値動きが一日に何回も数時間単位で延々と繰り返されたもので、以下のような形状が、ネットスラングの「wwww」のように見えたことに由来する俗語となっています。

ワロス曲線の例

当時、サブプライム問題を発端に世界金融危機が広がる中、投機機会を見出したヘッジファンドが韓国ウォンを買う一方で、韓国ウォンの値上がりを食い止めるべく韓国銀行(中央銀行)が為替介入をしたため、ワロス曲線が発生したと言われています(介入は、防衛ラインに到達すると行われるという稚拙で分かりやすいのが特徴だった)。

なお、今日でも、インターネット上のメディアにおいて、このような形状のチャートが見られた時に「ワロス曲線」と書き込む人がいます。

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