鉱工業生産指数

鉱工業生産指数は、世界各国で発表される、鉱業・製造業部門の生産動向を指数化した経済指標をいいます。これは、各国によって算出方法は若干異なりますが、通常、基準年を100とした指数（数値）で表示され、またマーケット（市場）においては、日本の指数だけでなく、米国や欧州、中国などの指数も広く注目されます。

目次：コンテンツ構成

• 日本の鉱工業生産指数
• 米国の鉱工業生産指数

日本の鉱工業生産指数

日本の鉱工業生産指数は、経済産業省が発表する「鉱工業指数」の一つで、鉱工業生産活動の全体的な水準の推移を示すもので、季節調整済指数と原指数の二つがあります。

＜鉱工業指数について＞

鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在庫に係る諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の生産能力の動向の把握を行うことを目的としたもので、現在、生産指数、出荷指数、在庫指数、在庫率指数、生産能力指数、稼働率指数の系列がある（2015年＝100）。

※各系列の指数は、業種別・財別に加えて、一部では品目指数も公表。

米国の鉱工業生産指数

米鉱工業生産指数は、FRBが発表する経済指標で、米国の鉱業または製造業に属する鉱工業企業の生産動向を指数化したものです。これは、2012年を100とした指数で表示され、米国経済のファンダメンタルズ分析をする上で重要であり、前月比で何ポイント増減したかが注目されます。