リスク・アセット
英語: | Risk-Weighted Assets |
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分類: | リスク管理 |
リスク・アセットは、広義には、収益に不確実性を伴う有価証券や外国為替、融資、デリバティブなどリスクのある資産をいいます。これは、狭義(金融業界)では、英語で「Risk-Weighted Assets(RWA)」と呼ばれ、銀行の自己資本比率(自己資本/リスクアセット)を計算する際の分母となるものをいいます。
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自己資本比率のリスク・アセット
現在、日本の銀行は、BIS規制(バーゼル3)を採用する国際統一基準行と、金融庁が導入した日本独自の国内基準を採用する国内基準行の二つに区分され、以下のように自己資本比率の定義が定められており、分子の自己資本の定義が大きく異なっています。
一方で、分母のリスクアセットについては、信用リスク(貸出先の債務不履行リスク)、市場リスク(市場の動向による保有有価証券等の価格変動リスク)、オペレーショナルリスク(事務事故・システム障害・不正行為等で損失が生じるリスク)の和から構成されます。
国際統一基準行の自己資本比率(8%以上)
自己資本比率={(普通株式等Tier1+その他Tier1+Tier2)÷(リスクアセット)}×100
国内基準行の自己資本比率(4%以上)
自己資本比率=(コア資本÷リスクアセット)×100
BIS規制のリスク・アセットの計算方法
現在、BIS規制(バーゼル3)を採用する国際統一基準行では、リスクカテゴリー毎に複数の計算方法の中から一つの計算方法を選んで、リスク・アセットを計算しています。
例えば、信用リスクについては、貸出債権や有価証券などの保有金額に対し、資産の種類や外部格付けに応じて予め定められているリスクウェイトを乗じて計算する「標準的手法」の他に、監督当局の承認を得て、各銀行が有する内部格付けに基づいてより精緻に計算する「内部格付手法」を採用することも認められています。