NEXT11

読み方: ねくすといれぶん
英語: Next Eleven(N-11)
分類: 総称・造語

NEXT11は、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に続く、新興市場国群(11カ国)のことをいいます。

米国のゴールドマン・サックスの経済調査部が、2005年の経済予測レポートの中で、BRICsに次ぐ急成長が期待されると指定した11カ国で、具体的には、メキシコ、ナイジェリア、韓国、ベトナム、インドネシア、バングラディッシュ、パキスタン、フィリピン、トルコ、イラン、エジプトが挙げられています。

また、これらの国々は、50年後の世界経済において、BRICs諸国ほどではないものの、非常に大きな影響力をもたらす可能性(潜在性)を秘めていると予測されています。

一般にNEXT11の特徴として、人口ランキングの高さや潜在的な経済規模の大きさという共通点を有する一方で、地理的な位置、経済や市場の発展水準、世界経済との統合度、人口の絶対水準などの面では、非常に雑多な国々から構成されています。

<NEXT11の成長見通し(一つの予測)>

◎規模の点でBRICsに並ぶのは無理としても、2007年時点ではG7の10分の1強にすぎないNEXT11のGDPは、2050年までにG7の3分の2に達する可能性がある。

◎安定した成長環境を保てれば、全てのNEXT11諸国が今後20年間で4%以上の成長が可能となる。

◎NEXT11で新たに生まれる需要は2025年前後にG7を追い越し、2050年にはG7の2倍となり、世界の経済成長への寄与が加速する可能性がある。

◎米国を除くG7諸国に並ぶ経済規模を持つ可能性があるのはメキシコとインドネシアだけであるが、ナイジェリアや韓国、トルコ、ベトナムも、一部のG7諸国の経済規模には追いつく可能性がある。

◎安定成長を実現しても、数十年内に所得水準で先進国に追いつく可能性があるのは韓国とメキシコだけと思われる(経済規模のランキングに比べると、所得水準のランキングには変化が少ないと予測)。

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