FTSE世界国債インデックス
読み方: | えふてぃーえすいーせかいこくさいいんでっくす |
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英語: | FTSE World Government Bond Index(WGBI) |
分類: | 債券指数 |
FTSE世界国債インデックスは、FTSE Fixed Income LLCが算出・公表する、現地通貨建ての投資適格固定利付ソブリン債のパフォーマンスを測定する指数をいいます。
1984年12月31日を100とする、世界主要国のソブリン債の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化した債券インデックスで、現在、20カ国以上のソブリン債をカバーし、また多様な通貨で構成されています。
目次:コンテンツ構成
FTSE世界国債インデックスの利用
FTSE世界国債インデックスは、世界のソブリン債市場(債券の国際分散投資)のベンチマークとして、内外の機関投資家の間で広く利用されています。
一方、日本においては、「FTSE世界国債インデックス(日本を除く)」が、公的年金や企業年金、投資信託などのベンチマークとして広く利用されています。
FTSE世界国債インデックスの組み入れ
FTSE世界国債インデックスに組み入れられるためには、設定された市場規模基準・信用格付基準・市場参入障壁の3つの採用基準を3カ月連続で満たす必要があり、現在の組入対象国は以下のようになっています。
また、国別や残存年限別のサブ・インデックス情報が同時に発表されており、詳細な市場分析やポートフォリオのリスク・リターン分析も可能となっています。
<現在の組入対象国:23カ国の市場>
アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、ポーランド、ノルウェー、シンガポール、マレーシア、メキシコ、南アフリカ。
FTSE世界国債インデックスの名称変遷
FTSE世界国債インデックスは、最初は「ソロモン・スミス・バーニー世界国債インデックス」という名称でした。
その後、ソロモン・スミス・バーニーがシティグループの傘下に入ったのに伴い、2003年に「シティグループ世界国債インデックス」に名称変更されました。また、2014年にシティグループの企業ブランドが「シティグループ」から「シティ」へ変更されたことに伴い、「シティ世界国債インデックス」に名称変更されました。
そして、2017年にシティグループの債券分析(The Yield Book Inc.)およびインデックス(Citigroup Indices LLC)の事業がロンドン証券取引所グループへ売却されたことに伴い、現在は、「FTSE世界国債インデックス」に名称変更されています(FTSEは、ロンドン証券取引所グループの子会社)。