ソブリン債

読み方: そぶりんさい
英語: Sovereign bond
分類: 債券通称

ソブリン債は、「ソブリンボンド」とも呼ばれ、各国政府や政府機関などが発行・保証する債券の総称をいいます。これには、「自国通貨建て」と「外国通貨建て」の二つがあり、またその種類には、各国の国債や政府機関債など以外に、国際機関等が発行する債券も含まれます。

※ソブリン(sovereign):「君主、国王、統治者」といった意味。

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ソブリン債について

資産運用で「ソブリン債」と言った場合、OECD加盟国などの格付けの高い国の国債等を指すことが多く、また安全性の高い債券の代表とされることが多いです。一方で、新興国や開発途上国などの信用格付けの低い国の国債等は、必ずしも安全性が高いとは言えません。

実際に、2001年に起こったアルゼンチン国債のデフォルトでは、日本国内の投資家も結構購入しており、大きな損失を被りました。

<本用語の使用例>

・主要国・地域ソブリン債への対外証券投資
・ロシアのソブリン債格付けとアウトルックを据え置き
・ユーロ圏の多くのソブリン債の利回りが大きく低下している

ソブリンシーリングについて

ソブリンシーリングとは、原則として、ある国の居住者が発行する債券の格付けは、当該国のソブリン格付け(国債等の格付け)を上限とし、それを上回ることがないという考え方です。

すなわち、ソブリン格付けは、一国における発行体の債権・債務中で最も高い格付けを保つため、当該国の企業の社債等の格付けは、原則として当該国のソブリン格付けが上限となります。

ソブリンファンドについて

ソブリンファンドとは、高格付けのソブリン債を中心に運用する投資信託をいいます。

現在、代表的なファンドの一つに、三菱UFJ国際投信が設定・運用する「グローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)」があり、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ドイツ、ベルギー、フィンランド、オランダ、イギリス、ノルウェー、スウェーデン、シンガポール、日本などのソブリン債に資金の大半を投資しています。

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