損害保険料率算出機構

損害保険料率算出機構は、日本において、損害保険の保険料率の基礎となる参考純率と基準料率を算出し、損害保険会社に提供する組織をいいます。

2002年7月に損害保険料率算定会と自動車保険料率算定会が統合して発足した料率算出団体で、現在、主な使命は、損害保険業の健全な発達を図ると共に保険契約者等の利益を保護することであり、また主な役割は、参考純率と基準料率の算出・提供、自賠責保険の損害調査、データバンク機能などとなっています。

●参考純率と基準料率の算出・提供

会員保険会社等から大量のデータを収集し、科学的・工学的アプローチや保険数理の理論等の合理的な手法を駆使して、自動車保険・火災保険・傷害保険・介護費用保険の参考純率および自賠責保険・地震保険の基準料率を算出し、会員保険会社に提供している。

●自賠責保険の損害調査

自賠責保険（共済）への請求に対して、都道府県庁所在地等に自賠責損害調査事務所を設置し、中立的な機関として公正な損害調査を行っている。また、自賠責損害調査事務所で収集した損害調査に関するデータは、自賠責保険の基準料率の算出に際して有効に活用されている。

●データバンク機能

参考純率および基準料率を算出するための保険データだけでなく、それ以外の保険データおよび各種データについても収集し、様々な危険の分析・研究を行っており、これらの成果を会員保険会社や社会一般に提供している。