両建て
読み方: | りょうだて |
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分類: | 投資手法 |
両建ては、信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などにおいて、同じ銘柄(商品)で「買い」と「売り」の建玉(ポジション)を同時に持つことをいいます。
取引のシステム面で「両建て」に対応している場合に利用できるものですが、一方でその仕組み上、損益面で利益と損失が相殺されて、ポジション自体が無意味であることから、金融機関によっては提供していないところもあります。
なお、金融機関が参加するインターバンク市場では、常に買いと売りが相殺されるため、このような取引(両建て)は存在しません。
目次:コンテンツ構成
両建ての仕組みについて
両建ては、同じ銘柄の「買いポジション」と「売りポジション」の両方を持つことをいいます。
もし同じ銘柄において、同じ量のポジションを買いと売りで両方持った場合、買いの価格が売りの価格よりも低ければ、その差額が利益として確定されることになります。ただし、ほとんどの場合、金利等のコストがかかるため、その分は日々マイナスとなります。
両建ての利点について
両建ては、取引面で賛否両論がありますが、時としてリスク管理の視点から利点もあります。また、以下のように、アイデアによっては、結構使える投資手法と言えます。
◎外国為替証拠金取引において、円高が大きく進んで、将来の円安狙いで中長期のドル買いをするという場合、ドル買いのポジションを作った後に、ある程度利益が出た段階で、その一部をヘッジするというのは一つのやり方(外貨預金ではできないこと)。
◎トレンドに合わせたポジショントレードを行っている場合、たまに相場がボリンジャーバンドを外れて行き過ぎた時など、反対ポジションを作ってヘッジしたり、揺り戻しの収益を狙ったりするというのも一つのやり方。