ロスカット
英語: | Loss-Cut |
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分類: | リスク管理 |
ロスカットは、「マージンカット(Margin cut)」とも呼ばれ、損失が過度に膨らむのを防ぐ「損失確定手段」の一つで、ポジションの評価損がある一定レベルに達したら、強制的に反対売買させる機能(制度)をいいます。
現在、外国為替証拠金取引やCFD取引などにおいて、業者に導入を義務づけている制度で、指定された範囲以上の損失が出た場合にポジションを強制的に決済し、それ以上に損失が膨らまないようにするためのものとなっています。
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ロスカットの必要性について
レバレッジを利用したハイリスク・ハイリターン型の取引において、ロスカットが設けられていないと、相場状況によっては、損失額が証拠金(預入資産)の額を上回ってしまうケースが出てくることがあります(預入資産を全額失うばかりか、追加で損金を支払わなければならないケースもあり)。
このような最悪の事態を避けるために、「ロスカット」という制度が設けられています。
◎ロスカットの水準(ロスカットレベル)は、業者によって異なるので、取引の前に必ず確認しておくことが必要である。
◎ロスカットになる前に「マージンコール」と呼ばれるロスカッレベルに近付いたことを知らせる警告メールを送付してくれる業者もある。
ロスカットになる前の対応について
日々の取引にあたっては、ロスカットになる前に自分でリスクをコントロールする(自ら損失を確定させて痛手を小さくする)ことが大切であり、具体的には、相場見通しを誤り、損失が大きく膨らみそうな気配を感じた時には、ロスカットになる前に損切りをすることが必要です。
これに関しては、相場が不利な一定レベルに達したら反対売買することを事前に決めておく「ストップロス」をうまく使いこなすことがポイントになります。