いざなぎ景気
読み方: | いざなぎけいき |
---|---|
分類: | 経済 |
いざなぎ景気は、日本において、1965年11月(昭和40年)から1970年(昭和45年)7月まで、57カ月間続いた景気拡大期の通称をいいます。
戦後の景気循環で「第6循環の拡張期」にあたり、神武景気(31カ月)や岩戸景気(42カ月)などをしのぐ大型景気という評価から、岩戸神話より遡って、国造り神話から「いざなぎ景気」と命名されました。
一般にいざなぎ景気は、それまでの高度成長が輸出と民間設備投資が主導であったのに対し、建設国債を原資とした公共事業(財政投資)が新たに加わり、また国際資本移動の自由化、大企業同士の合併の活発化、ベトナム戦争等によるドルの弱体化などが特徴として挙げられます。
◎いざなぎ景気では、消費ブームが続き、3C (自動車、カラーテレビ、クーラー)が急速に普及した。
◎いざなぎ景気の約5年間で名目国民総生産が2倍以上となり、1968年には西ドイツを抜いて世界第2位の経済大国となった。
◎戦後最長のいざなぎ景気も1970年に終焉し、1971年には既存の世界秩序を大きく変えることになった「ニクソン・ショック」に見舞われた。
なお、21世紀に入って、それまで戦後最長であった「いざなぎ景気」は、「いざなみ景気(73カ月)」に抜かれました。