実印
読み方: | じついん |
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分類: | 名前・印鑑 |
実印は、日本において、個人や法人が公的機関で印鑑登録したハンコ(印章)をいいます。
個人の場合は市区町村役場に、法人の場合は法務局に、特定の印影を登録すると、その印影が「実印の印影」となり、以降、必要な時に登録された印鑑に間違いないという証明をしてくれる「印鑑登録証明書」の発行を受けることができます。
一般に個人においては、土地・建物の売買や登記、車の登録、公正証書の作成などに実印が使用されることが多いです。また、実印は悪用されると大変なことになるので、その保管や管理には十分な注意が必要です。
なお、実印については、人生において「重要な書類」に押印するものなので、以下のような材質の末長く使えるものを用意した方がよいでしょう。
●象牙
全ての種類の中で最高の印材。加工性、耐久性、手触り、光沢、朱肉との馴染み、陰影の鮮明さなど、大変優れている。また、使うほど味わいが出て、一生安心して使える。
●オランダ水牛
オランダ・アフリカ全土水牛の角を加工した印材。白っぽい飴色をしており、美的性、加工性、朱肉との馴染みなどに優れている。また、芯持ちも好まれている。
●黒水牛
東南アジアの水牛の角を加工し、漆黒に染めた印材。光沢性、耐久性、芯持ちに優れている一方で、乾燥にやや弱いので、長く使わない時は、オイル等で手入れをしたほうがいい。
●柘(つげ)
木製(植物性)の印材。緻密で硬く、見た目も美しく、古くから使われている。また、材質としてデリケートなので、押印の後、朱肉を拭き取るなど、コマメな手入れで長持ちする。