連帯債務
読み方: | れんたいさいむ |
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分類: | 債権・債務 |
連帯債務は、複数の人が一つの債務を連帯して負担することをいいます。これは、複数の債務者が、一つの同じ内容の債務について、各自独立して弁済をする義務を負い、かつ債務者の一人が全部の弁済を行えば、他の債務者も債務を免れるという仕組みになっています。
また、連帯債務に対して、連帯保証債務は、一人が弁済を行えば、その範囲において、全債務者の債務を消滅させる点では同じですが、あくまでも主たる債務に従属するという「附従性」を有している点が大きく異なります。
一般に連帯債務は、各債務者の債務が独立のものであって主従の差がないため、強力な人的担保となります。したがって、債権者は、連帯債務者については、一人もしくは数人に対して全額または一部の請求ができ、この場合、同時に請求しても、順次に請求しても、どちらでも可能です。
なお、連帯債務者間の内部関係については、各自の負担部分が定まっており、一人が弁済(残債を完済)した時には、一定の条件のもとで他の債務者に対して求償することができます。