OMX
読み方: | おーえむえっくす |
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分類: | 取引所(欧州) |
OMXは、その昔、北欧やバルト諸国などで取引所を運営していた証券取引管理会社をいいます。
2008年に米国の証券取引所運営会社のNASDAQ(The NASDAQ Stock Market,Inc.)と持株会社(The NASDAQ OMX Group Inc.)を通じて経営統合しました。その後、NASDAQ OMX Groupは、2015年に世界的に認知されたブランド(NASDAQ)を反映するため、「Nasdaq, Inc.」に社名変更しました。
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OMXの設立と発展
OMXは、1985年にスウェーデンで設立された先物取引所の「OM AB」が前身です。また、市場運営会社としては、1998年にスウェーデンのストックホルム証券取引所を買収したのが最初で、また2003年にOM ABがフィンランドのHEX plcを吸収合併したことで「OMX」が誕生しました。
その後は、北欧やバルト諸国の証券取引所を買収し、欧州で有数の証券取引所へと発展しました。当時、OMXの特色として、取引所の運営だけでなく、システム事業や情報サービス事業がビジネスとして大きな比重を占めていました。
<OMX傘下の取引所>
・ストックホルム証券取引所(スウェーデン)
・ヘルシンキ証券取引所(フィンランド)
・コペンハーゲン証券取引所(デンマーク)
・アイスランド証券取引所(アイスランド)
・ビリニュス証券取引所(リトアニア)
・リガ証券取引所(ラトビア)
・タリン証券取引所(エストニア)
・アルメニア証券取引所(アルメニア)
OMXとNASDAQの統合
2007年にOMXは、米国の証券取引所運営会社のナスダック(The NASDAQ Stock Market,Inc.)と、持株会社(The NASDAQ OMX Group Inc.)を通じて、両社の経営を統合することに合意しました(統合は2008年)。
統合後の現在は、持株会社の下、米国における事業は本社のあるニューヨークで統括し、北欧における事業とテクノロジー部門はストックホルムで統括し、また持株会社(Nasdaq, Inc.)の株式は、NasdaqやNasdaq Nordicなどに上場されています。
※OMXという名称は通名(旧称)で、市場ブランドは「Nasdaq」に全て統一されている。