掉尾の一振

読み方: とうび(ちょうび)のいっしん
分類: アノマリー

掉尾の一振は、主に株式相場で使われる用語で、年内最後の取引日である大納会に向けて株価が上昇する「年末に起きる株高」をいいます。

国語辞書で、掉尾とは「物事が最後になって勢いの盛んになること」、一振とは「きっぱりととり払うこと」を意味することから、その語源に関しては、物事の最終局面で勢いを増すといったニュアンスから来ています。

一般に年末に株価が高くなる現象である「掉尾の一振」は、マーケット(相場)のアノマリーの一つとして広く知られています。また、このアノマリー自体が投資家心理を強気にする側面もあるようです。

その具体的要因としては、新年相場への期待感、年末の節税対策(含み損の解消)の売りが一巡して売り圧力が減少、あるいはファンド等による期末のドレッシング買いなどが挙げられます。

<本用語の使用例>

・師走相場の掉尾の一振への期待を盛り上げているところである
・年内取引は残すところ4営業日だが、掉尾の一振への期待は薄れてきている
・期待されていた株価の掉尾の一振も不発に終わり、総じて上値の重さが意識された

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