複合型移動平均線(GMMA)
【読み方:ふくごうがたいどうへいきんせん、分類:移動平均線】
複合型移動平均線は、英語で「Guppy Multi Moving Average(GMMA)」と呼ばれ、短期の移動平均線(短期線)6本と長期の移動平均線(長期線)6本を組み合わせたチャートをいいます。
オーストラリアのダリル・ガッピー氏(Daryl Guppy)が開発したトレンド系のテクニカル分析手法で、短期線は投機家の動き(短期の売買動向)、また長期線は投資家の動き(中長期の売買動向)と捉えることができるそうです。
一般にGMMAは、指数平滑移動平均線(EMA)を12本用いている点が特徴的であり、短期線と長期線に6本ずつ分けて、各ラインの位置関係や形状からトレンドの状況や強さを判断することができます。
●GMMAの構成
・短期線は、計測期間の短い3・5・8・10・12・15の6本のEMAで構成。
・長期線は、計測期間の長い30・35・40・45・50・60の6本のEMAで構成。
●GMMAの見方とポイント
・長期線が向いている方向を売買の基本戦略とする(上向き:買い、下向き:売り)。
・短期線で売買のタイミングを計る。
・短期線グループと長期線グループの内部のライン間の帯の幅からトレンドの強弱を判断する(広いと強い、狭いと弱い)。
・長期線と短期線の間隔が広いとトレンドが強い、狭いとトレンドが弱いと判断する。
・短期線と長期線の帯が同時に捻じれた場合、トレンド転換の可能性がある。