割引債

読み方: わりびきさい
英語名: Zero-coupon bond
分類: 債券区分

割引債(割引債券)は、ディスカウント債の一種で、その名のとおり、額面金額より割り引いて発行される、利息がゼロの債券をいいます。これは、利息が支払われない代わりに、発行時に額面金額より低い価格で発行され、償還時に額面金額で償還されることで、発行価格と額面金額との差(償還差益)が債券投資の収益となります。

一方で、割引債に対して、一定の期日毎に利息が支払われる債券のことを「利付債」と言います。

割引債の収益

割引債は、発行価格(当初元本額)と額面金額(償還額)の差額である「償還差益」が、利付債の利息に相当します。例えば、額面金額10,000ドルの米国債の割引債を7,500ドルで購入した場合、差額の2,500ドルが収益となります。

割引債の収益

通常、割引債の利回りは、「複利最終利回り」で表示され、以下のように計算されます(nは残存期間)。

複利最終利回り=
[(100÷債券価格)のn乗根]-1

日本の割引債

現在、日本において、割引債の形式で発行される代表的な債券には、国庫の一般会計や特別会計の一時的な資金不足の補填や、国債の償還に伴う借り換えの際に発行される「国庫短期証券(2カ月・3カ月・6カ月・1年)」があります。

本債券の入札資格は、日銀や銀行、証券会社、保険会社などの金融機関に限定されているため、個人は入札・購入ともにできません。

※かつては割引金融債や中期割引国債が発行されていたが、今日では発行されておらず。

海外の割引債

海外で発行される外国債券の割引債は、マーケットで「ゼロクーポン債(Zero-coupon bond)」と呼ばれることが多いです。

現在、日本で購入できるゼロクーポン債は、証券会社によって大きく異なりますが、例えば、米国国債、カナダ国債、イタリア国債、スペイン国債、国際復興開発銀行債券(世銀債)など、高格付けのものが中心となっています。

なお、米国で発行されるストリップス債(STRIPS)は、債券の元本部分と利札部分(クーポン)が分離し、それぞれがゼロクーポン債として流通している債券となっています。