ハイブリッド証券

読み方: はいぶりっどしょうけん
分類: 証券

ハイブリッド証券は、債券(負債)と株式(資本)の両方の性格を併せ持った証券のことをいいます。これは、定義の仕方は様々ですが、広義には、デフォルト時の返済順位が劣後する「劣後債」、期限の定めがない「永久債」、議決権のない「優先株」、クーポンの支払いが配当可能利益の有無で制限される「優先出資証券」などがあります。通常、シニア債以外の証券全般を指し、具体的には、一定の基準を満たして、格付会社から資本性が認められた「非希薄化型(ノン・ダイリューティブ)の社債型証券」と考えて良いです。(会計上は負債とされるが、格付会社は一定の基準により資本に組み入れて格付けする)。

一般にハイブリッド証券は、発行体にとっては、資本コストを抑制しつつ財務の柔軟性向上を図れる一方で、投資家にとっては、投資の選択肢が広がると共に高いリターンを期待することができます。これまで、日本においても、自己資本の維持・増強が求められた金融機関が様々なハイブリッド証券を多数発行しています。また、一部の事業会社(大手企業)でも、優先株以外に、超長期劣後債や永久劣後型優先出資証券などを発行しており、一つの資金調達手段として活用されるようになっています。ちなみに、個人投資家向けにも、ハイブリッド証券を投資対象とする「ハイブリッド証券ファンド」が用意されています。

●発行体にとってのメリット

・株式の希薄化を回避できる
・一定程度資本と見なされるため、資本構成を改善できる
・負債形式であれば、利息の損金算入ができる
・資金調達手段の多様化を図れる

●投資家にとってのメリット

・高スプレッドの投資対象として高いリターンを見込める
・ポートフォリオにおけるリスク分散をより多次元化できる