取締役

読み方: とりしまりやく
英語: Director
分類: 組織/役員

取締役は、株式会社において、経営を委任する目的で株主総会の決議によって選任された者(役員)をいいます。

現在、日本においては、2006年5月施行の会社法取締役会の設置が任意となり、各会社の機関設計によって、取締役の権限が異なるようになっています。

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取締役の基本事項

取締役は、取締役会非設置会社では、会社において、内部的な業務執行を行うと共に、対外的に会社を代表する者であり、この場合、1名以上いればよいとされています。一方で、取締役会設置会社では、取締役会の構成員であり、この場合、3名以上でなければならないとされています。

また、取締役の任期については、会社法では原則として2年ですが、株式の譲渡制限に関する定めを設けている株式会社については、定款で定めることにより最長10年まで伸ばすことができます。

取締役の役職

会社法の規定によるものではないですが、社長や専務、常務などの内部的職制(肩書)を有する取締役を「役付取締役」、そうではない取締役を「平取締役(平取)」と呼ぶことがあります。

代表取締役
会社を代表する権限を有し、会社の代表として業務執行をなす取締役。肩書では、代表取締役社長や代表取締役会長などがある。

専務取締役
会社の日常的な業務全般を担当し、代表取締役(社長)を補佐する取締役。

常務取締役
会社の日常的な業務を担当し、社長を補佐する取締役で、専務と平取の中間に位置する。

社外取締役
会社の最高権限者である代表取締役等と直接利害関係のない独立した有識者や経営者など社外(外部)から選任される取締役で、株主の代表として経営陣を監督したり、株主利益を取締役会の意思決定に反映させたりする役割を担う。

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