日経・JPX商品指数

日経・JPX商品指数は、大阪取引所（OSE）と東京商品取引所（TOCOM）で取引されている、貴金属、石油、ゴム及び農産物の価格水準を総合的に表す商品指数をいいます。

日本経済新聞社とJPX（OSE、TOCOM）が共同で運営・公表しているもので、基本的にOSEの商品関連市場デリバティブ取引およびTOCOMの商品先物取引の上場商品の全て（オプション取引を除く）を対象に、2002年5月31日を基準日として（同日の帳入値段に基づく指数値を100.00）、構成銘柄毎の配分比率に当該銘柄の価格騰落率を乗じ、それを全銘柄分合計して算出されます。

一般に本指数は、OSEとTOCOMの商品デリバティブ市場の価格水準を総合的に表し、投資信託や商品ファンドなどの運用パフォーマンスを評価するベンチマークとしての機能を果たすと共に、当業者にとっては総合的なヘッジ戦略を組むための指針として活用可能な公平性と信頼性の高い商品指数となることを目指して開発されています。

また、実際の運用性に配慮した設計となっており、インフレに対して相関が高いという商品先物価格の性質から、インフレヘッジツールとしての役割も果たし得ることから、商品先物市場の持つ「価格変動リスクヘッジ」という産業インフラとしての機能の充実にも寄与することが期待されています。

◎当初（2006年7月）は「東京工業品取引所商品指数（TOCOM Index）」という名称であった。

◎2009年4月に「日経・東工取商品指数（Nikkei-TOCOM Commodity Index）」へ名称変更された。

◎2013年2月に「日経・東商取商品指数（Nikkei-TOCOM Commodity Index）」へ名称変更された。

◎2020年7月に「日経・JPX商品指数（Nikkei-JPX Commodity Index）」へ名称変更された。