トータルリターン

トータルリターンは、一定期間内において、株式や債券、投資信託、外国為替証拠金取引などの投資商品で運用することにより得られた総合収益をいいます。これは、投資金額に対して、どれくらい儲かっているか損しているかを把握するものであり、資産運用の損益管理で基本となるものです。

目次：コンテンツ構成

• トータルリターンの概要
• 株式のトータルリターン
• 投資信託のトータルリターン

トータルリターンの概要

トータルリターンは、インカムゲインとキャピタルゲイン（またはキャピタルロス）の合計額、もしくは、この合計額を投資金額で割ってパーセンテージ（％）で表したものを指します。

トータルリターン＝インカムゲイン＋キャピタルゲイン

｜インカムゲイン｜
利息、配当、収益分配金、スワップポイント、賃料など。

｜キャピタルゲイン｜
売却益、為替差益、償還差益、差金決済益、譲渡益など。

株式のトータルリターン

株式投資には、現物取引と信用取引の二つがあり、株式のトータルリターンは、個人の場合、自分自身で表計算ソフト（Excel等）で管理することが多いです。

また、損益の計算期間については、自分の投資スタイルに合わせて、日次や週次、月次、年次などで把握すると良いです（年次は、確定申告において必須）。

・現物取引のトータルリターン＝売却損益＋配当
・信用買いのトータルリターン＝差金決済損益＋配当落調整金
・信用売りのトータルリターン＝差金決済損益－配当落調整金

投資信託のトータルリターン

トータルリターンは、投資信託においては、ファンドの購入時点から計算基準日時点までの投資期間全体における、累積分配金を含む評価損益のことをいいます。

日本では、2014年12月から投資信託のトータルリターン通知制度が導入され、今日では、顧客が保有するファンドの損益状況を一目で把握できるように、販売会社は顧客に対して、年１回以上、トータルリターンを通知することが義務付けられています。

トータルリターン
＝評価金額＋累計受取分配金額＋累計売付金額－累計買付金額