億り人
読み方: | おくりびと |
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分類: | 金銭 |
億り人は、資産運用(投資)により、億単位(1億円超)の資産を築いた個人投資家をいいます。
2008年に公開された映画「おくりびと(納棺師を題材に日本アカデミー賞を受賞した作品)」のタイトルをもじった造語で、株式投資や外国為替証拠金取引、暗号資産取引などで1億円超の資産を築いた人を指し、2017年にビットコインの高騰で億万長者が多数誕生したことで注目されるようになりました。
一般に億り人は、長年の投資の成功で着実に資産を殖やしてなる人と、投機性の高い投資で短期間でなる人の二つがあり、特に後者の場合は注意が必要です。実際のところ、誰もが多額の税金というハードルを越える必要があり、利益確定(現金化)の仕方が大きなカギとなります。
ちなみに、株式投資や投資信託などは税率の低い分離課税なのに対して、外国為替証拠金取引や暗号資産取引などは税率が高くなる累進税率の総合課税となっています。
<億り人が超えなければならない税金のハードル>
例えば、投機性の高い外国為替証拠金取引(FX)では、多額の含み益が発生し、時価評価した資産額が1億円を超えていても、この時点では実質的に億り人にはなっていません。
というのは、含み益を実現益にするまでは現金残高は増えず、また実現益にした場合、FXの収益は雑所得となり、課税される所得金額が4000万円以上では、累進課税で所得税率が最大45%まで上がり、住民税10%との合計税率は最大55%となり、多額の税金が発生するからです。