銀行間取引金利
読み方: | ぎんこうかんとりひききんり |
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分類: | 金利 |
銀行間取引金利は、インターバンク市場(銀行間取引市場)で銀行同士が日々の資金を融通し合う際の取引金利をいいます。
現在、日本においては、「無担保コール翌日物金利」や「TIBOR」などが代表的な金利となっており、また米国においては、「フェデラルファンド・レート(FF金利)」が代表的な金利となっています。
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銀行間取引金利の仕組み
銀行は、預金などで集めた資金を融資(貸出)などで運用しますが、全体として必要な資金が不足する日もあれば、余裕が生じる日もあり、日々資金繰りを調整する必要があります。
この場合、資金を市場で運用したい銀行はより高めの金利を求める一方で、資金を市場から調達したい銀行はより低い金利を求める中、その時々の資金の需給関係によって「銀行間取引金利」が随時成立します。
金融危機時の銀行間取引金利
2008年から2009年に起こった世界金融危機では、金融機関の信用不安から銀行間取引市場が一時機能しなくなり、銀行間取引金利が急上昇しました。
その背景として、運用側は、調達側(相手先)が経営破綻すれば資金が戻ってこなくなる懸念(不安)があり、その不安が大きく高まって市場に疑心暗鬼を呼び、その結果、金利は大きく上昇することになりました。