日本商品清算機構

日本商品清算機構（JCCH）は、かつて存在した、商品取引債務引受業を行う、日本の清算機関をいいます。

2005年に国内全ての商品取引所における取引を清算するために設立された「アウトハウス型クリアリングハウス」で、運営当時、東京商品取引所と大阪堂島商品取引所の清算業務を行っており、市場の信頼性の向上、投資資金の効率化、決済資金の効率化、清算参加者の事務の簡素化・合理化といった役割を果たしていました。

その後、2019年に日本取引所グループ（JPX）が東京商品取引所を子会社化して、世界の潮流である総合取引所へと移行する中で、日本の清算機関統合を目的に、2020年7月27日にJPXの子会社である日本証券クリアリング機構（JSCC）は日本商品清算機構（JCCH）を吸収合併しました（JCCHは消滅）。

これにより、日本商品清算機構（JCCH）の清算業務は、日本証券クリアリング機構（JSCC）に引き継がれたことで、JSCCは、金融・商品の両分野に対して清算業務をワンストップで提供する清算機関となりました。

＜商品の清算機関が行う清算業務について＞

商品の清算機関が行う清算業務（商品先物取引に関する債務引受）とは、商品先物市場において成立した取引について、清算機関が売買の一方の当事者の債務を引き受けると同時に、それに相当する債権を取得し、各々の相手方に代わり清算機関が決済における一方の当事者として参加者との間で授受を行う主体となることであり、それによって決済の履行を保証するものとなっている。