日本証券クリアリング機構(JSCC)
読み方: | にほんしょうけんくりありんぐきこう |
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英語: | Japan Securities Clearing Corporation |
分類: | 清算機関 |
日本証券クリアリング機構(JSCC)は、日本取引所グループの子会社で、日本で唯一の総合的な清算機関(金融商品取引清算機関かつ商品清算機関)をいいます。
現在、金融商品取引法に基づく有価証券の売買その他取引に係る清算業務、商品先物取引法に基づく商品の売買その他取引に係る清算業務、および前記の業務に附帯又は関連する業務を行っています。
なお、清算業務とは、売買取引の債務引受、計算事務、および決済保証などをいいます。
目次:コンテンツ構成
日本証券クリアリング機構の機能
日本証券クリアリング機構(JSCC)は、売買の一方の当事者の債務(証券・商品の引渡しまたは資金支払い)を引き受けると同時に、それに相当する債権(証券・商品または資金の受領)を取得し、原約定の相手方に代わり、JSCCが決済における一方の当事者として参加者との間で授受を行う主体となり、決済履行を保証します。
そして、証券・商品・資金の効率的な授受のため、ネッティングを行った上で、その結果に基づき、証券・商品・資金の決済機関に対して振替指図を行います。
日本証券クリアリング機構の沿革
日本証券クリアリング機構(JSCC)は、日本で初めて、証券取引法(現・金融商品取引法)に基づく「証券取引清算機関(現・金融商品取引清算機関)」として有価証券債務引受業(現・金融商品債務引受業)の免許を受け、2003年1月から業務を開始しました。
その後、順次、サービスの提供範囲を拡大させ、上場デリバティブ取引、PTS取引(私設取引システムの売買)、店頭デリバティブ取引(CDS、金利スワップ)、国債店頭取引などの清算業務を行い、さらに海外ユーザーへのサービスの拡大も図ってきました。
そして、2020年に日本商品清算機構との清算機関統合を目的とした合併に伴い、上場商品デリバティブ取引へ清算対象取引を拡大しました。
<JSCCが清算業務を行う取引所>
・東京証券取引所
・名古屋証券取引所
・札幌証券取引所
・福岡証券取引所
・大阪取引所
・東京商品取引所
・堂島取引所