鉄骨造(S造)

読み方: てっこつぞう
分類: 建築構造

鉄骨造は、「STEEL造」や「S造」とも呼ばれ、建物の骨組に鉄骨(Steel)を組んで作った構造をいいます。

その種類には「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の二つがあり、重量鉄骨造は、大型の工場や高層ビル、超高層マンションなどに適するのに対し、軽量鉄骨造は、戸建てや賃貸アパートなどでも利用されています。

一般に鉄骨造は、鉄筋コンクリート造に比べて軽く、設計の自由度が高く、耐久性や耐震性にも優れており、高層建築でも採用されています。一方で、構造面において、鉄自体は耐火性が低いため、その補強として鉄骨の周りに耐火被覆が施されているのが通例です。

●重量鉄骨造

H形鋼やL形鋼、C形鋼などの鋼材を使用し、柱や梁をボルトや溶接で剛接合して作られ、鉄骨自体がとても丈夫なため、柱の本数が少なくてすみ、筋交いをなくせ、また設計の自由度がとても高く、耐用年数が長いのが特徴となっている。

●軽量鉄骨造

軽量形鋼と呼ばれる鋼材で骨組みを組み上げて作られるため、設計の自由度が高く、耐久力があり、また開口部が広く取れるのが特徴となっている。

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