壁式構造(壁構造)

読み方: かべしきこうぞう
分類: 建築構造

壁式構造(壁構造)は、柱と梁の代わりに耐力壁で建物(躯体)の荷重を支える構造をいいます。これは、耐力壁や床などの平面的な構造材を組み合わせた柱を持たない箱状となっており、壁と床が接合される構造のため、軸組構造と比べてコストが低く強固だと言われます。

また、板状の薄い壁梁は付きますが、柱や梁型が室内に出っ張らないため、すっきりした室内空間ができる一方で、構造上ある程度の壁量が必要なため、ラーメン構造に比べて開口部の取り方が限定されます。

◎壁式鉄筋コンクリート構造や壁式コンクリートブロック構造などが壁式構造に属し、主として中低層のマンションなどの集合住宅に用いられている。

◎高層になると建物の粘り強さが充分でなくなるため、壁式構造は法令等により、通常は5階以下の建物に制限されている。

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