信託型ライツプラン
読み方: | しんたくがたらいつぷらん |
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分類: | 信託スキーム |
信託型ライツプランは、信託を活用した敵対的買収防衛策のライツプランをいいます。
敵対的買収とは、買収対象とされる会社の取締役会の同意を得ることなく行われる企業買収をいい、またライツプランとは、予め定めた条件を満たした場合に、時価より安い価格で新株を購入できる権利を既存株主に付与しておく手法(スキーム)をいいます。
一般に信託型ライツプランでは、株式の発行会社が新株予約権を特別目的会社(SPC)に割当てた上で、SPCを委託者として信託を設定する「SPC方式」と、発行会社が信託に対して直接新株予約権を発行する「直接信託方式」の二つがあります。
◎どちらの方式でも、敵対的買収者が現れた場合に、その敵対的買収者を除く株主全員に対して新株予約権を付与する仕組みで、その新株予約権が行使されることによって、敵対的買収者が保有する議決権比率を低下させることができるようになっている。
◎本スキームについては、企業の経営陣が自己保身のために利用しないようにするために、経営陣から独立した第三者機関を設置し、その買収提案が企業価値や株主利益を損なうものかどうかを検討の上、取締役会にそれを発動するかどうかを勧告することになっている。