ハローワーク
【英語:HelloWork、分類:雇用】
ハローワークは、「公共職業安定所」の愛称で、日本において、国民に安定した雇用機会を確保することを目的として、厚生労働省が設置する行政機関(各都道府県労働局の管内に複数設置される出先機関)をいいます。
1989年に旧労働省が公共職業安定所の愛称を一般募集し、その中から選ばれたもので、1990年から広く使用されています。
ハローワークの役割
ハローワークは、地域に根ざした総合的な雇用サービスを提供する行政機関で、窓口を通じての職業相談や職業紹介、求人情報の提供などを無料で行う以外に、失業時の雇用保険の給付、自発的に能力開発に取り組む場合に必要な給付なども行っています。
◎民間の職業紹介事業等では、就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っている。
◎各地域のハローワークは、それぞれ管轄の地域が決まっているが、求人情報の提供に関しては、管轄地域だけではなく、近くのハローワークのものについても公開している。
◎昨今では、ハローワークも世代や属性によって形態の多様化が進んでおり、30歳未満の若者を対象とした「ヤングハローワーク」や、子どもを持つ女性を対象とした「マザーズハローワーク」なども開設されている。
ハローワークの法的根拠とサービス内容
ハローワーク(公共職業安定所)の法的根拠とサービス内容は、以下のとおりです。
厚生労働省設置法の第23条(公共職業安定所)
1.都道府県労働局の所掌事務(労働基準監督署に分掌された事務を除く)の一部を分掌させるため、所要の地に、公共職業安定所を置く。
2.公共職業安定所の名称、位置、管轄区域、所掌事務及び内部組織は、厚生労働省令で定める。
ハローワーク(公共職業安定所)のサービス内容
・求職者向けサービス(求職手続き、雇用保険手続き、その他)
・事業主向けサービス(人材の紹介、雇用保険の適用、助成金・給付金の支給、雇用管理サービス、その他)
ハローワークインターネットサービスの概要
ハローワークインターネットサービスは、厚生労働省職業安定局が運営する、ウェブサイト上の雇用関連の情報提供サービスで、求人情報を始めとする雇用関係の情報を提供し、求職者が自ら求人情報を検索することによって、求人・求職の結合を図ることなどを主な目的としています。
現在、全国のハローワークで受理した求人情報のほか、ハローワークへの求職申し込み、雇用保険等の各種手続き、各種助成金、ハローワークの所在地などについての情報も提供しています。