債券先物取引

読み方: さいけんさきものとりひき
英語名: Bond futures
分類: デリバティブ|先物取引

債券先物取引は、単に「債券先物」とも呼ばれ、債券を対象とした先物取引のことをいいます。これは、将来の特定の期日に、特定の債券を予め取り決めた価格で取引することを約束(保証)する契約を指し、通常、売買単位や受渡期日(限月)などの取引条件が定型化され、一定の証拠金を差し入れるだけで売買ができ、かつ期日前にも決済することができます。また、決済については、期日に現物受渡しすることはほとんどなく、反対売買をして差額授受により決済(差金決済)するのが普通となっています。なお、本取引では、実際に発行されている債券ではなく「標準物」を取引対象としており、現物授受の場合、標準物は実在しないため、最終決済では受渡適格銘柄の授受が行われます。

現在、債券先物取引は、主に国債(長期国債等)を対象に取引所で日々取引(売買)されており、日本においては、1985年から長期国債先物取引が行われています。その背景として、公社債残高の累増と金利の自由化の進展に伴い債券の価格変動(将来の金利変動)への対応の必要性が高まったことや、海外の主要市場で先物取引が重要なものとして定着してきたことなどから、海外市場と同様に「債券(長期金利)のヘッジ手段」を備えるべきとの機運が高まったことがあります。

債券先物取引の基本事項

買い方は先物相場の上昇により利益を得られる一方で、売り方は先物相場の下落により利益を得られます。

・金利の低下:債券先物相場の上昇
・金利の上昇:債券先物相場の下落

債券先物取引の主なポイント

・低コストで金利変動リスクを回避する有効な手段である
・将来価格に関する情報が提供されることにより、現物価格の予想形成の際に必要な情報の質の改善が期待される
・金融機関の債券ディーラーによる十分な現物在庫の保有が可能となり、流通市場の安定と拡大に寄与する
・債券の引受リスク回避手段として活用できることから、発行市場の安定と拡大につながる
・株式投資と並び、有力な投資手段として提供されることで、資産運用手段の多様化・取引の活発化に寄与する

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