商品先物取引

商品先物取引は、将来の一定時期に、貴金属や非鉄、農産物、エネルギーなどの商品を受渡しすることを約束して、その価格を現時点で決める取引をいいます。これは、証拠金型の取引で、約束の期日が来る前にいつでも反対の売買契約をして、支払う代金と受取る代金の差額を清算すれば、商品と代金の交換を行わずに、取引を終了することができる決まりになっています。

一般に商品先物取引では、商品の交換をすることなく取引ができるため、買い契約をした場合でも商品を受取らずに済み、また手元に商品がなくても売り契約ができることから、「買い」だけでなく「売り」でも取引を始めることができます。

商品先物取引の取引方法

商品先物取引は、法律に基づいて設置された「商品先物取引所」で行われ、投資家は商品取引会社(商品取引所法に基づく許可を受けた会社)に取引を委託して行うことになります(取引口座を開設して、インターネットや電話などで取引)。その際に、最低の投資資金として、取引総額の5~10%程度の取引本証拠金が必要になります。

なお、投資家が商品取引会社に預けた投資資金(取引本証拠金を含む)は、商品取引員を通じて日本商品清算機構預託され、商品取引員の財産とは別に保管されることになります。

・買付け:商品を買って代金を支払う契約
・売付け:商品を売って代金を受取る契約
・新規買い:買付けて取引を始めること
・新規売り:売付けて取引を始めること
建玉:取引が成立した契約のうち未決済の契約
・買建玉:買付けによる建玉のこと
・売建玉:売付けによる建玉のこと
差金決済:反対売買をして価格変動から生じた差額分を決済
・仕切り:差金決済で取引を終了すること

商品先物取引の主なポイント

商品先物取引は、慣れるまでに少し時間がかかりますが、その仕組みをよく理解すると、商品先物相場(コモディティ)というバラエティに富んだ投資機会で収益を上げることができます。(主なポイントは、以下のとおり)

・貴金属や非鉄、農産物、エネルギーなど多彩な上場商品
・買いからでも売りからでも取引ができる
・少額の資金で取引ができる(レバレッジ効果
・短期間でも利益の機会が豊富
・他の金融商品と相関性が低い
・元本が保証されず、ハイリスク・ハイリターンの取引
・相場見通しを誤ると、取引追証金が発生することもある

日本の商品先物取引所

商品先物取引所には、現物商品の価格変動に対するリスク回避、公正な価格の形成、生産(需要)と消費(供給)のバランス調整の3つの機能があります。現在、日本には、2つの取引所があり、以下のような上場商品が取引されています。

東京商品取引所(TOCOM)

金(標準、ミニ)、金先物オプション、東京ゴールドスポット100、銀、白金(標準、ミニ)、パラジウム、ガソリン、灯油、軽油、原油、ゴム、とうもろこし、大豆、小豆 他

大阪堂島商品取引所(ODE)

コメ、とうもろこし、大豆、小豆、冷凍えび、粗糖 他

商品先物取引の基本事項

商品先物取引は、商品取引所(商品市場)で取引する場合に活用します。

取扱機関 商品取引会社、証券会社
商品種類 貴金属(金、銀。プラチナ・・・)
農産物(とうもろこし、大豆、小豆・・・)
エネルギー(ガソリン、灯油、軽油、原油・・・) 他
リターン キャピタルゲイン(差金決済益)
リスク 価格変動リスク(先物価格)
レバレッジリスク(少ない資金で大きな取引)
関連マーケット 商品市場、外国為替市場 他
取引単位 商品毎に取引単位あり
注文方法 商品、限月、売りor買い、成行or指値、枚数・・・
取引手法 アビトラージ、スプレッド、ストラドル・・・
税金 申告分離課税(雑所得)