外国債券(外国債)

外国債券(外国債)は、「外債」とも呼ばれ、発行者(海外の公的機関、政府、企業)、通貨(元本、利子、償還金の一部/全て)、発行場所(発行市場)のいずれかが海外の債券をいいます。これは、基本的な仕組みは国内債券と同様ですが、発行される債券の国の信用度や金利動向、為替相場などの影響を受けるところが国内債券と大きく異なります。

一般に外国債券への投資は、主に海外の高金利と為替差益を狙うことですが、為替動向(円高)によっては、金利収益が簡単に吹き飛ぶことがよくあるほか、海外の金利動向(金利上昇)によっては、債券価格が大きく下落することもよくあります。また、満期前に売却しようとする場合には、債券の種類によっては取引量が少ないため、なかなか買い手が見つからず、時間がかかったり、希望の価格で売却できないことも時としてあります(通常、米国債以外は流動性が低い)。

外国債券の一般的な分類

外国債券は、国内債券とは異なり、様々な分類があり、以下では、最も一般的な分類方法をまとめてみました。

●外貨建て外国債券

国際機関、外国の政府や地方公共団体、外国の民間企業、日本の民間企業などが国内外で発行する、元本の払込み・利払い・償還の全てが外貨建てで行われる外国債券です。その中でも、外国の発行者が日本国内で発行するものを「ショーグン債」と言います。

・米ドル債:米ドル建ての債券
・ユーロ債:ユーロ建ての債券
・豪ドル債:豪ドル建ての債券
・ニュージーランドドル債:NZドル建ての債券
・南アフリカランド債:南アフリカランド建ての債券
・メキシコペソ債:メキシコペソ建ての債券 他

●円貨建て外国債券

国際機関、外国の政府や地方公共団体、外国の民間企業などが国内外で発行、または日本の民間企業などが国外で発行する、元本の払込み・利払い・償還の全てが円貨建てで行われる外国債券です。円貨建てのため、為替リスクはありません。

サムライ債:非居住者により日本国内で発行される円建て債券
ユーロ円債:海外の市場で発行された円建て債券

●二重通貨建て外国債券

例えば、円貨建てと外貨建ての両面の性質を持つなど、利払い償還のいずれかに異なる2種類の通貨が使われる外国債券です。(下記は一例)

デュアルカレンシー債:払込みと利払いは円、償還は外貨など
リバースデュアルカレンシー債:払込みと償還が円、利払いが外貨など

外国債券の基本事項

外国債券は、ある程度のリスクを取って、中長期で外貨運用をする場合に活用します。通常、外貨預金や外貨MMFと比べて、投資期間が長期にわたることから、運用にあたっては、為替動向や金利動向、信用力などに十分注意しましょう。なお、取引にあたっては、「外国証券取引口座」の開設が必要です。

取扱機関 証券会社、銀行
リターン インカムゲイン(クーポン)
キャピタルゲイン(為替差益、償還・売却益)
リスク 為替リスク(外国為替の変動、円高)
価格変動リスク(債券価格)
信用リスク(デフォルト)
カントリーリスク(該当国の経済情勢)
流動性リスク(売却時の換金性)
発行区分 公共債、民間債
売り出し区分 新発債、既発債
利払い区分 利付債、割引債(ゼロクーポン債)、ディスカウント債
関連マーケット 短期・長期金融市場(該当国)、外国為替市場
ポイント 債券の発行体の信用力(格付け等)を確認
手数料や中途売却の取扱い等を確認
今後のマーケット動向を確認