外国預金

外国預金は、「Saving Account」や「Checking Account」など、海外(外国)の銀行に口座を開設して、直接取引する預金をいいます。

1998年に外為法が改正になって以来、個人でも自由に作れるようになったもので、その仕組みについては、日本国内で行う預金と共通する部分も多いですが、一方で商品・サービス内容については、違う部分も多いのでご注意ください(国内居住者の場合は、結構ハードルが高い)。

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外国預金の利用者

外国預金は、海外在住者や国内資産家の方などが利用することが多いです。

・海外勤務の方(海外生活の資金管理など)
・海外留学の方(海外生活の資金管理など)
・海外長期滞在の方(海外生活の資金管理など)
・国内資産家の方(節税目的、国際分散投資など)

外国預金の検討と利用

外国預金は、外国の銀行と直接取引するため、万一に備えて、信用力の高い銀行を検討・利用するのが鉄則です。また、実際の銀行の情報については、昨今では、インターネットでも知らべられますが、もし可能であれば、知り合いの海外在住者や外国人などから聞くのもよいでしょう。

◎国によって、非居住者が口座を作れる国と作れない国があり、またスイスや香港など現地で手続きが必要な国もある(ハードルは高い)。

◎海外口座の開設支援サービスや海外口座の紹介サービスもあり、信頼できる先であれば利用するのも一つのやり方である。

◎実際の取引にあたっては、その国の現地語(必ずしも英語ではない)となるので、コミュニケーション面や取引慣行面にも注意することが必要である。

外国預金の基本事項

外国預金は、海外の銀行で預金を持ちたい場合に活用します。

取扱機関 外国の銀行(邦銀の子会社等含む)
種類 普通預金、当座預金、定期預金・・・
リターン インカムゲイン(利息)
キャピタルゲイン(為替差益)
リスク 為替リスク(外国為替の変動、円高)
信用リスク(金融機関の倒産)
カントリーリスク(その国の経済情勢)
関連マーケット 外国為替市場、短期・長期金融市場(当該国)
預入金額 金融機関毎に異なる
預入期間 金融機関毎に異なる
金利 国内の外貨預金に比べて高い
利払い 金融機関毎に異なる
換金性 金融機関毎に異なる
税金 該当国の税制等により異なる
ポイント ・取引の仕組みをよく理解する
・口座管理料等の手数料を把握する
・商慣習やコミュニケーションの問題に注意する
・ベース口座として活用する(外貨小切手、外貨カード、海外投資の受け皿)

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