銀(シルバー)

は、英語で「Silver(シルバー)」と言い、古来から世界中で宝飾品や装飾品、貨幣などの実物資産として、幅広く保有される代表的な貴金属です(元素記号は「Ag」、ISO通貨コードは「XAG」)。これは、その光沢から「白く輝く金属」を意味し、占星術や錬金術などの神秘主義哲学では月と関連づけられ、銀は男性を、金は女性を意味します。また、日本では、大和言葉で「白金(しろがね)=銀」と呼ばれ、「黄金(こがね)=金」、「赤金(あかがね)=銅」、「黒金(くろがね)=鉄」、「青金(あおがね)=鉛」と共に、五色の金(かね)の一つです。

紀元前から、銀は通貨としての歴史があり、金と似た値動きをしやすいと言われています。実際に、20世紀に入るまでは、金と並ぶ主要な貨幣でした。また、金に比べると、工業用の需要が大きいため、景気動向に左右されやすいといった特徴もあります。

銀(Silver)の産出

銀は、天然には自然銀として産出するほか、主として硫化物の形で産出します。その主要鉱物には、輝銀鉱や脆銀鉱、硫アンチモン銀鉱、硫ヒ銀鉱、角銀鉱などがあります。また、銅や鉛、亜鉛などの鉱石にも含有されており、これらの金属を精製する時に副産物としてかなりの量が得られます。現在、世界で銀の生産が多いのは、ペルーやメキシコ、中国、チリ、ボリビア、オーストラリアなどです。

銀(Silver)の純度

造幣局では、貴金属の品位証明を行っていますが、銀の品位区分(千分率)を1000・950・925・900・800の5種としています。また、ジュエリー用貴金属の純度を決めているISO 9202(国際標準化機構)とJIS H6309(日本工業規格)は、銀の品位区分を925・835・800の3種としています。なお、銀には、黒く変色するといった欠点がありますが、他の貴金属と比べて低価格が魅力で、合金として使う場合が多い。

銀の需要

銀は、全ての金属の中で、展性や延性が金に次いで大きく、1グラムの銀は1800メートルの線とすることができます。また、電気伝導率や熱伝導率などにも優れ、加工性や機械的性質の良いことを利用して、金属材料としての用途も幅広いです。現在、世界で生産される多くの銀が工業用として使われ、残りが貨幣用などに使われています。その利用にあたっては、純銀のままでは軟らかすぎるため、通常は合金として用いられることが多く、貨幣(銀貨)では主として銅との合金が用いられることが多いです。

・工業用途(電子部品、電極、抗菌他)
・宝飾品
・写真フィルム(感光材)
・コイン
・銀製品(銀食器)
・地金
・投資

銀(Silver)の基本事項

銀は、普遍の価値を持ち、実物資産で気軽に運用したい場合に活用できます。また、銀を対象とした投資(資産運用)には、現物取引(銀地金)以外に、銀ETF、商品先物取引、CFD取引などもあります。

取扱機関 貴金属業者
実物取引形態 銀地金
リターン キャピタルゲイン(売却益)
リスク 価格変動リスク(銀価格、外国為替)
関連マーケット 商品市場(現物、先物)、外国為替市場
投資期間 無期限
価格 銀の国際価格(ドル建て、1トロイオンス当り)
銀の国内価格(円建て、1グラム当り)
換金性 いつでも時価で売却可能