欧州復興開発銀行(EBRD)

読み方: おうしゅうふっこうかいはつぎんこう
英語名: The European Bank for Reconstruction and Development
分類: 世界経済|国際機関

欧州復興開発銀行(EBRD)は、1989年のベルリンの壁崩壊などにより加速化された、旧ソ連(CIS諸国)や中東欧諸国における民主主義や市場経済への移行を支援するために、1991年4月に設立された国際金融機関をいいます。これは、本部が英国のロンドンにあり、日本は1991年の設立時に加盟しました。

一般にEBRDは、元々が社会主義経済から市場経済への体制移行を目的としていたことから、民間投融資が業務の中心となっています。また、その機能は、支援対象国のプロジェクトに対する融資、出資、保証、およびプロジェクトの準備・執行や投資環境整備のための技術協力などですが、近年では、従来の支援以外に、中央アジアを含む体制移行の遅れた国々への支援活動を中長期的に拡大していく方針であり、これらの地域の状況を反映した、より小規模な投融資にも取り組んでいます。

通常、EBRDは、各国のマクロ経済調査やセクター調査、マーケット調査などの各種調査を行った上で、国別支援戦略(CAS)を策定し、支援の重点分野を決定します。その後に支援戦略との整合性や体制移行への貢献度、周辺環境への影響などを勘案し、民間事業者や他の投資家、受入国政府との対話を行いつつ、具体的な支援プロジェクトを組成し、理事会においてプロジェクトの実施が決定されます。また、プロジェクト(案件)の実施については、支援の受入側が行っており、EBRDはこれらの事業が円滑に実施されるようにモニタリングを行っています。

なお、EBRDの財源は、加盟国の出資金(払込資本)に加え、市場からの資金調達により賄われており、日本においても、EBRDの外貨建て債券が発行されており、個人投資家も比較的少額の資金で投資が可能となっています(債券の信用力は、S&PやMoody'sなどから、最高位の格付けを取得)。

欧州復興開発銀行の投融資業務

EBRDは、市場で調達した資金により、実際の投融資を行っています。また、投融資は民間部門に対するものを中心に行うとされており、公的部門に対しては、全体(ポートフォリオ)の40%以下にするとの目標が設定されています。なお、融資条件は、原則として商業ベースとなっています。

欧州復興開発銀行の技術支援業務

EBRDは、投融資のほか、各国から拠出された資金をベースに、各種の技術支援も行っています。