リパッケージ債
読み方: | りぱっけーじさい |
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英語: | Repackage bond |
分類: | 仕組債 |
リパッケージ債は、既発債券などの有価証券等を担保にした上で、その有価証券等のキャッシュフローを組み替えて新たに組成された債券をいいます。
仕組債の一種で、実際の組み替えにおいて、投資家にとって魅力のあるキャッシュフローになるように、通貨スワップや金利スワップなどのデリバティブが使われます。また、担保になる有価証券等を特別目的会社(SPC)に移し、それを裏付けとして新たに債券が発行されることから、資産流動化証券の一種と言えます。
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リパッケージ債の組成
過去に発行された債券(既発債)の中には、金利水準などの変動により、現在では魅力を失ったものが数多くあります。
そういった中、リパッケージ債は、このような既発債のキャシュフローを投資家の多様なニーズ(金利、通貨、期間、償還方法等)に合わせて変換し、多くの場合、オーダーメード商品として組成され、主にユーロ市場で多く見られる手法となっています。
例えば、ドル建て債券の元利金を通貨スワップを用いて、円建て債券にリパッケージ化したものなどが一例として挙げられます。
リパッケージ債と社債担保証券の違い
リパッケージ債と似たような商品に「社債担保証券(CBO)」があります。
リパッケージ債がCBOと異なる点は、デリバティブによりキャッシュフローが変換されているとはいえ、あくまでも担保債券のキャッシュフローと新たに発行される債券のキャッシュフローが一対一で対応していることです。
これに対して、CBOは、多数の銘柄の担保債券による複数のキャッシュフローを前提に、優先劣後構造(優先債/劣後債、優先債/メザニン債/劣後債)を持つことから、リパッケージ債を高度化したものがCBOであると言えます。