優先債
読み方: | ゆうせんさい |
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英語: | Senior bond |
分類: | 債券区分 |
優先債は、「シニア債」とも呼ばれ、証券化商品などの債券をリスク度合いで三つに分類した場合に、最も低リスク(高格付)の債券をいいます。これは、三つの分類(優先債、メザニン債、劣後債)の中で、リスクは一番低い(信用力は一番高い)ですが、一方で利回りは一番低くなっています。
CBOやCLOなどの証券化商品は、リスク度合いが異なるいくつかの階層(トランシェ)に分けて発行されることがあり、そのうち、最も安全な部分(低リスクなもの)を「優先債」、中間的な部分(中リスクなもの)を「メザニン債」、最もリスクの高い部分(高リスクなもの)を「劣後債」と呼んでいます。
一般に優先債は、ローリスク・ローリターンのため、元利金の支払いを優先的に受けられますが、一方で運用の利回りは一番低くなります。また、格付け(信用力)の高さは、優先債>メザニン債>劣後債の順ですが、一方で利回りの高さは、その逆です。それゆえ、運用の際には、投資家は自身のリスク許容度に応じて、投資対象を選択することになります。