通貨先物取引
読み方: | つうかさきものとりひき |
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英語: | Currency Futures |
分類: | 先物 |
通貨先物取引(Currency Futures)は、金融先物取引の一つで、取引所において行われる通貨の先物取引をいいます。これは、米ドルやユーロなど、取引所に上場されている外国通貨の標準物を、将来の一定の時期に一定の価格で売買することを、現時点で約定する取引を指します。
一般に外国為替取引において、似たような取引である「先物為替予約」が約定日に予約額全額の受渡しを行なうのに対して、「通貨先物取引」は証拠金方式で、取引条件が定型化されており、通常は差金決済となっています。
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通貨先物取引の世界最大市場
通貨先物取引は、世界的には、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の国際通貨先物市場(IMM:International Monetary Market)が有名で、3月・6月・9月・12月の各限月の第三水曜日に決済日が決まっているものを取引します。
現在、世界の約20通貨に基づく、60を超える通貨先物が提供されており、これには世界の主軸通貨だけでなく、新興国通貨も含まれています(オプション取引もあり)。
通貨先物取引のIMMポジション
外国為替市場では、通貨の取引状況として、毎週公表される「IMMポジション」が注目されています。
IMMポジションとは、CMEで取引されている通貨先物のポジション(建玉明細)の通称で、投機玉と商業玉に分かれ、特に市場参加者は「投機玉の建玉明細(ポジション)」に注目しています(金曜日の取引終了後に火曜日時点の数値が発表される形式)。
このポジションは「買いの建玉-売りの建玉」で計算され、プラスであればロング、マイナスであればショートとなることから、投機筋の相場観が「強気」か「弱気」か「ニュートラル」かを推測できます。