クレジットカードの利用上の注意点

クレジットカードは、現金の持ち合わせがなくても、すぐに商品やサービスを手に入れられたり、お金を気軽に借りられたりするなど、便利な面がいろいろとあります。その一方で、便利さにまかせて、つい使いすぎてしまうこともよくあります。また、支払いが遅れると、その人の社会的な信用を失う恐れもあります。

それゆえ、クレジットカードを上手に利用して、生活を便利かつ快適にするためには、以下のようなことに気をつけましょう。

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クレジットカードにサイン

クレジットカードのサインは、加盟店で利用する際に、本人であることを証明するものになるので、カードを受け取ったら、すぐに裏面のサインパネルにサインしましょう。

その時に、変にカッコつけたりしないで、日頃書きなれている字体で書くようにし、またアルファベットよりも「日本語」がよいでしょう。それは、外国人(中国人を除く)にとっては、漢字で書かれたサインを真似るのは至難の技ですので。

<クレジットカードは貸与されたもの>

クレジットカードは、厳密に言うと、カード会社から「借りている(貸与された)」ものです。したがって、他人はもちろん、家族や親戚などにも貸すことは契約違反です。もし、借りて使った人がお金を返してくれなくても、支払いはそのカードの保有者の負担になります。

クレジットカードは暗証番号に注意

クレジットカードには、数字4桁の暗証番号があります。これは、不正使用を防ぐため、事前に登録しておく番号ですので、絶対に他人に知られないようにしましょう。

現在、カードに関わる犯罪で最も多いのは、盗んだり拾ったりしたカードを使ってキャッシングするものです。その際に暗証番号が必要ですが、犯罪者は暗証番号を以前から知っていたり、本人の生年月日などから推測したりするのが大半です。

そのため、免許証など、生年月日がすぐに分かるものと一緒に持ち歩かず、また暗証番号は、生年月日や電話番号など、他人に推測されやすいものは絶対に避けましょう。

クレジットカードは無理のない範囲の利用

クレジットカードは、便利だからといって、ショッピングやキャッシングに必要以上に使ってしまうと、支払いができなくなる危険性があります。また、支払いを滞納すると、個人信用情報機関に延滞の記録が載り、自身の信用情報が悪化することになります。

それゆえ、普段の日常生活の中では、自分の支払能力をよく考えて、無理のない範囲で利用しましょう。

クレジットカードの利用伝票の保管

クレジットカードの利用伝票は、引き落とし完了まで、必ず保管しておきましょう。例えば、間違った請求が来た時に、証拠がなければそれを証明できませんし、後日保険の適用を受ける際にも、利用伝票が必要になります。また、日常生活の中で、カードの伝票を保管しておくと、家計管理にも役立ちます。

その他にも、一旦クレジットカードを利用して、後でキャンセルした(あるいは商品を取り替えてもらった)場合は、必ず「キャンセル伝票」をもらいましょう。そうでないと、二重に請求されることもありますので(特に海外で注意)。通常、キャンセル伝票をもらっておけば、後日、請求のトラブルを避けることができます。

クレジットカードの紛失

クレジットカードを紛失したら、すぐに最寄りの警察とカード会社に届け出てください。そうすれば、そのカードは「無効カード」として登録され、以後の悪用は予防できます。現在、ほとんどのカードには、「カード盗難保険」が付いており、これはカードが紛失や盗難により他人に不正使用された場合に、その損害を補てんするというものです。

一般に紛失や盗難にあった場合には、警察およびカード会社に届け出て、その旨の証明を受けたもののみが保険の対象となります。ただし、カードの保管状況に問題があったり、所持者が注意を怠っていたりして「本人に過失があった」とされる場合は、保険が適用されないケースもあるので注意が必要です。

特にキャッシングで使われた場合は、「暗証番号の管理に問題があった」とされ、本人に返済義務を課す会社も多いです。

クレジットカードの犯罪

昨今、クレジットカードの不正使用、変造、偽造、付着(郵送・配送途上の抜き取り等)などのカードに係る犯罪が増えており、これに対して、カード業界でも、不正使用の防止対策に力を入れています。

一方で、時代と共に、カードに係る犯罪も高度化しており、具体的には、ネットワーク上でパスワードやID番号、カードの会員番号が盗まれるなどの被害も増えているほか、加盟店の端末機から情報をかすめ取る「スキミング」と呼ばれる犯罪も多発しています。

万が一、このような被害に遭った場合は、すぐにカード会社の人と相談してください。

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