クレジットカードの種類(系列別)
クレジットカードには、様々な種類があり、日本国内だけでも数百種類あるでしょう。また、分類の仕方も、自社カードか提携カードか、単一目的型か多目的型か、サービスの内容別など色々ですが、統計上は「銀行系」「信販系」「流通系」「メーカー系」などといった発行機関(会社)別で分類されることが多いです。
ここでは、発行機関(会社)の系列別に、どんなクレジットカードがあるのか見てみましょう。なお、JCBは、日本で唯一、国際ブランドという位置づけになっています。
目次:コンテンツ構成
銀行系クレジットカード
銀行系クレジットカードは、銀行または銀行の子会社等が発行するクレジットカードです。
現在、三井住友カード(三井住友カード)、三菱UFJニコス(三菱UFJカード、MUFGカード、DCカード、NICOSカード 他)、ユーシーカード(UCカード)、三井住友トラストクラブ(TRUST CLUBカード、ダイナースクラブカード)が大手4社となっています。
信販系クレジットカード
信販系クレジットカードは、信販会社が発行するクレジットカードです。その昔、日本では、銀行系カードが原則として1回払い(マンスリークリア)であったのに対し、信販系クレジットカードは分割払いが認められていたのが特徴でした(今は違いなし)。
現在、オリエントコーポレーション(Oricoカード)、SMBCファイナンスサービス(セディナカード)、ジャックス(JACCSカード)、アプラス(APLUSカード)などがあり、提携カードも発行しています。
※1992年夏以降、日本の銀行系カードにもリボルビングシステムの導入が認められ、また2001年からは分割払いも認められた。
流通系クレジットカード
流通系クレジットカードは、百貨店やスーパー、コンビニ、専門店、ネットショップなど、流通業者が顧客の組織化や固定化を図る手段として、主に自社グループ内で利用されることを目的として発行するクレジットカードです。
現在、多くのカードがあり、例えば、セゾンカード、タカシマヤカード、イオンカード、セブンカード、UCSカード、東急カード、ローソンPontaカード、ファミマTカード、楽天カード、アマゾンマスターカードなどがあります。
※セゾンカードは、その発祥から流通系に区分されることが多いが、現在は、提携カードも発行する大手カード会社という位置づけ。
メーカー系クレジットカード
メーカー系クレジットカードは、メーカー系割賦販売会社やメーカー系金融会社が発行しているクレジットカードです。また、メーカー系割賦販売会社(メーカー割賦)とは、家電や乗用車などの大手メーカーが、系列小売店に対して、クレジット販売の取扱いを行うために設立・運営している販売信用会社をいいます。
現在、TS CUBIC カード(トヨタ)、Honda Cカード、日産カード、ソニーカードなどがあります。
石油系クレジットカード
石油系クレジットカードは、石油会社が発行している、ガソリンスタンド用のクレジットカードで、米国においては、クレジットカードの元祖だと言われています。
現在、ENEOSカード、出光カード、コスモ・ザ・カード・オーパス、キグナスジャックカードなどがあります。
中小小売商団体系クレジットカード
中小小売商団体系クレジットカードは、中小商店が組織している、クレジット事業を行うための組合組織(中小小売団体)が発行しているクレジットカードです。
現在、日専連カードやNCカードなどがあります。
その他のクレジットカード
その他のクレジットカードには、大手カード会社と提携して発行する、ホテルや旅行業者、航空会社、スポーツチームなどの「提携カード」もあり、その中で、マイレッジが貯まる航空会社のカードは、飛行機をよく利用する方に人気があります。
また、鉄道会社では、JR東日本の子会社のビューカードが、「JRE CARD」や「ビューカード」などを独自に発行しています。