資産
読み方: | しさん |
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英語名: | Assets |
分類: | 財務諸表/貸借対照表 |
資産は、日常的には、個人または法人が所有する、現金や預貯金、有価証券、土地、建物などの総称(財産)をいいます。これは、企業会計においては、貸借対照表(B/S)の借方の「資産の部」に表示される、「流動資産」、「固定資産」、「繰延資産」のことをいいます。また、流動資産と固定資産の分類は、正常営業循環基準とワン・イヤー・ルール(一年基準)によって行われます。
一般に正常営業循環基準が、正常な営業サイクル内にあるかどうかで資産や負債を"流動"または"固定"のいずれかに分類する会計上の基準であるのに対して、ワン・イヤー・ルールは、決算日の翌日から起算して、一年以内に回収や支払いができるかどうかで分類する会計上の基準となっています。
流動資産について
流動資産は、比較的短期間に換金される資産のことをいいます。これは、通常、当座資産、棚卸資産、その他流動資産の3つに分類されます。
●当座資産
現金、預金、受取手形、売掛金、有価証券など
●棚卸資産
商品、製品、半製品、仕掛品、原材料、消耗品、貯蔵品など
●その他流動資産
前渡金、前払費用、未収収益、立替金、短期貸付金、未収金、仮払金など
固定資産について
固定資産は、企業などが販売目的ではなく、長期間にわたって利用または所有する資産のことをいいます。これは、通常、有形固定資産、無形固定資産、投資その他の資産の3つに分類されます。
●有形固定資産
企業などが長期にわたって利用または所有する資産で、主に目に見える実態のあるものをいう。
●無形固定資産
企業などが長期にわたって利用または所有し、収益をもたらすことが期待される、具体的な形がない資産をいう。
●投資その他の資産
固定資産の一つで、有形固定資産と無形固定資産以外のものを表示する項目をいう。
繰延資産について
繰延資産は、既に対価の支払いが終了または支払い義務が確定し、それに対応する役務の提供を受けたものの、その効果が将来にわたって発現するものと期待される費用であり、通常、収益との対応関係から次期以降にわたって、その効果の及ぶ期間に配分処理されたものをいいます。また、他の資産と違い、実体的価値を有さないため、換金価値はありません。