税引前損失
読み方: | ぜいびきまえそんしつ |
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英語: | Pretax loss of the current term |
分類: | 財務諸表/損益計算書 |
税引前損失は、正式には「税引前当期純損失」と呼ばれ、損益計算書(P/L)において、経常利益(または経常損失)に特別利益を加え、そこから特別損失を差し引いた後の金額がマイナスとなったものをいいます。
一事業年度(一定期間)に発生した全ての収益から全ての費用を差し引いた損益状況を示しており、税引前利益とは反対に、税引前に損失(赤字)が出ていることを示します。
◎税引前損失=経常利益(損失)+特別利益-特別損失
一般に税引前損失は、企業の一事業年度の税引前の最終成果(経営成績)であり、一事業年度に発生した全ての収益から全ての費用を差し引いた結果が「マイナス(最終的に損失発生)」になったことを意味します。
この場合、営業損益や経常損益の段階で既に赤字になっていたのか、または経常損益は黒字で、当期に限って大きな特別損失が出て最終的に赤字になったかなど、具体的な要因をよく検証(チェック)する必要があります。
●特別利益:臨時的に発生した利益
固定資産売却益、投資有価証券売却益、引当金戻入益、保険差益、前期損益修正益・・・
●特別損失:臨時的に発生した損失
固定資産売却損、投資有価証券売却損、減損損失、災害損失、前期損益修正損・・・