協調介入
読み方: | きょうちょうかいにゅう |
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分類: | 為替介入 |
協調介入は、複数の国の通貨当局が同一の通貨を買い支えるなど、共通の目的を持って、協調して外国為替市場で同時に為替介入することをいいます。
通常、外国為替市場において、相場の乱高下を抑えたり、一方向への相場の暴走を抑えたりするなど、為替相場の行き過ぎを是正し、バランスのとれた水準に誘導することを主な目的としており、具体的には、過剰に流通している通貨を購入する一方で、不足している通貨を売却することによって、相場の安定化を図ります。
◎世界的には、1985年のプラザ合意後のドル売り協調介入や、1987年のルーブル合意後のドル買い協調介入などが代表例として挙げられる。
◎日本においては、過去の円高時に、行き過ぎた円高・ドル安を是正することを目的として協調介入が行われた。
一般に協調介入は、数カ国(二国以上)で同時に外国為替市場に介入するため、一国が単独で行う「単独介入」よりも、金額の規模も効果も大きいと言えます。その一方で、各国の思惑が異なることも多く、また足並みを揃えることが中々難しいのも現実としてあり、そこを市場で見透かされることも多いです。
※為替介入:為替相場に影響を与えることを目的に、通貨当局が外国為替市場で実施する通貨(外国為替)の売買取引。