最優遇貸出金利(プライムレート)
読み方: | さいゆうぐうかしだしきんり |
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英語: | Prime rate |
分類: | 金利 |
最優遇貸出金利(プライムレート)は、銀行等の金融機関が最も信用度の高い優良企業に資金を貸し出す際に適用する、一番優遇された金利をいいます。これは、貸出期間が1年以内のものは「短期プライムレート」、1年以上のものは「長期プライムレート」と呼ばれ、その利率は、各金融機関が市場の金利動向を見て個別に決定されます。
また、各企業への貸出金利は、この利率(レート)をもとに、信用リスク等の大きさに応じて、上乗せ金利を付加して決定されます。
目次:コンテンツ構成
短期プライムレートについて
短期プライムレートは、「短プラ」とも呼ばれ、銀行等の金融機関が最も信用度の高い優良企業に対して、短期(1年以内の期間)で貸し出す際に適用する最優遇貸出金利をいいます。
現在、そのレート水準は、銀行等の資金調達の場である短期金融市場(インターバンク市場)からの資金調達コストに、銀行等の各種コストや利鞘などを上乗せして決定されます。
長期プライムレートについて
長期プライムレートは、「長プラ」とも呼ばれ、銀行等の金融機関が最も信用度の高い優良企業に対して、長期(1年以上の期間)で貸し出す際に適用する最優遇貸出金利をいいます。
昔の長期プライムレート
かつて(昔)は、長期プライムレートの水準は、長期信用銀行の発行する「5年もの利付金融債」の発行利率に一定の利率を上乗せして決定されていました。
今の長期プライムレート
今日では、長期信用銀行という形態が存在しないため、金融機関が発行する「5年もの普通社債」の発行利率や市場で取引されるスワップレートなど、マーケットにおける資金調達レートを参考に、一定の利率を上乗せする方式で決定されています。