捨て子線

【読み方:すてごせん、分類:酒田五法】

捨て子線は、酒田五法のチャートパターンの一つで、十字線がポツンと捨てられたように、前後のと離れて(前後に窓を開けて)出現した状態をいいます。これには、「陰線→窓を開けて十字線の下放れ→上放れた陽線」と「陽線→窓を開けて十字線の上放れ→下放れた陰線」の二つの形状があり、それぞれで意味合いが異なります。

◎下落相場の途中で大陰線が出て、次に放れた十字線が下に出現し、その翌営業日に上放れした陽線が出たら、「買い転換のサイン(上げのサイン)」となることが多い。

◎上昇相場の途中で大陽線が出て、次に放れた十字線が上に出現し、その翌営業日に下放れした陰線が出たら、「売り転換のサイン(下げのサイン)」となることが多い。

捨て子線の例

一般に十字線は、売り買いのエネルギーが拮抗している時に出るローソク足として知られており、底値圏(高値圏)において、陰線(陽線)→十字線→陽線(陰線)の「捨て子線」となった場合は、相場の転換点となることがあるので注意が必要です。

なお、似たようなチャートパターンで、前後にを開けて出現するのが十字線ではなく、コマ(小さいローソク足)の場合は、それぞれ、「明けの明星(上げのサイン)」、「宵の明星(下げのサイン)」となります。

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